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「環境モデル都市」水俣市の取り組み

1.「小規模市町村型環境モデル都市」水俣市

水俣市は2008年7月22日に政府より環境モデル都市に選定されました。人口約2.9万人、総面積163k㎡の小規模市町村です。

2020年に33%、2050年に50%(2005年比)の温室効果ガスを削減するという目標を掲げるとともに、環境と調和したまちづくり計画「エコタウン」プランによって、市外地域の温室効果ガス削減にも貢献していきます。

そして、水俣病の教訓を糧に、環境実践活動と環境技術による経済活性化を促進することで、長年にわたって取り組んできた「環境モデル都市づくり」の真の具現化を目指していきます。

2.地域ぐるみの多様な活動を促進

水俣市では、市役所だけでなく、地域全体で丸ごと環境ISOのまちづくりを推進していきます。その取り組みの中で、家庭での省エネ・省資源を進め、市民がライフスタイルそのものを転換させていくことを目的の一つとして「新・家庭版ISO」を皮切りに水俣市オリジナルの環境ISOを展開していきます。

その他、現在ではまだ利用が浸透していない環境に良い商品の販売等を行う店舗を認定する「エコショップ認定制度」(現在16店舗)や、地区の環境保全を地区住民自身が行う生活ルールをつくり、住民がそれを守って生活していく制度「地区環境協定制度」(現在8地区)を拡大させていきます。

また、市域の75%を占める森林を保全するために、ボランティアを活用した植林等を行っていくことで、それら森林による温室効果ガスの吸収を促進します。

3.資源循環の取り組み

水俣市がこれまで取り組んできたごみの分別を、市民の協力のもと更に徹底して進めていきます。草木類の分別資源化や小型電子機器の分別とレアメタルのリサイクル、廃食油分別等、22種類に及ぶ分別によってゴミの減量化と資源化率の向上を図ります。

このような資源のリサイクル等は、行政と水俣市のエコタウンプランによる企業や先進的技術を持つ企業とが連携を図って協働で進めていきます。現在、エコタウンには8社のリサイクル、リユース工場が立地していますが、このエコタウンは水俣市だけではなく、南九州全体のリサイクルの拠点にすることを目的とし、第二次エコ産業団地(仮称)も整備していきます。

4.再生可能エネルギーの活用

柑橘類の搾りかすや間伐材、竹等といった地元のバイオマス資源からバイオエタノールを生産し、さらにそれを元にバイオエタノール3%混合ガソリンE3を製造して、市内の公共交通等を含めた公用車等で使用し、段階を経て民間車への普及も促進していきます。

また、新エネルギーの積極的な活用を図るため、一般家庭を対象とした太陽光発電・太陽熱温水器の設置費用の一部の補助や、公共施設や学校施設への太陽光発電等の新エネルギー設備の積極的な導入、風力発電等の大規模クリーンエネルギー発電所の誘致といったさまざまな取り組みを進めていきます。

5.環境学習都市づくり

水俣市では、悲惨な公害をどこの地域でも発生させないために、水俣病の教訓を発信して環境モデル都市づくりを全世界へ波及させるための取り組みを実施しています。

例えば、「みなまた環境大学」は、水俣病の教訓から生まれたまちづくりを現地で学ぶ、キャンパスのない大学で、市内外での環境意識を高める取り組みを行っています。

その他にも生活環境の保全、再生、創造等を行っている地区を「村ごと生活博物館」に認定し、無駄の無い暮らしの体験学習等を実施するなど、環境モデル都市の様々な取り組みの実践を促進し、市外の温室効果ガス削減に貢献していきます。

出典:
首相官邸:環境モデル都市の取り組み
首相官邸:環境モデル都市アクションプランの概要
水俣市:環境モデル都市