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温室効果ガス排出量の公開(オーストラリア/ニューキャッスル)

クライメットカム事業

オーストラリアのニューキャッスル市は、『計測できなければ、管理できない』をモットーに、電力会社やガス会社の協力を得て、市内における最新の温室効果ガス排出量をインターネットで公開する「クライメットカム事業」を行っています。
このクライメットカム事業の前身となる「グリーンエネルギーと水プロジェクト」では、同市の施設のエネルギー使用量を月毎に収集・分析し、そこから得た結果をエネルギー消費削減策に反映し、実際にその政策を実行してきました。その結果、エネルギー・水使用量は1995年の1,000,000豪ドルに比べて、2001年には597,000豪ドルにまで削減したという成果を生み出しています。
そして、このグリーンエネルギーと水プロジェクトの成果を契機に、国と州の支援のもと、当時のチームの経験を基にして設立された「エネルギー効率向上組織」によって、クライメット事業が2001年より実施されました。
実施内容としてはまず、毎月1回、市内全域の電気・ガス・水などの使用量、埋めたれられたゴミの量、車の登録台数のデータを収集し、CO2の排出量を算出し、それを元にオーストラリアの大きな科学・産業研究機関であるCSIROがデータを検証します。その後、市内全体および市役所・市事業から排出されたCO2について、電気・ガス・水道・廃棄物・交通の5部門ごとにインターネット上で公表することで、温暖化対策行動計画の進捗状況を市民に広く公開しています。

並行して行っている活動

イメージ図

節約節水キットの宣伝ポスター

ニューキャッスル市は、ワークショップや節約節水キットの格安販売等によって市民に省エネと水の節約を呼びかけています。市民向けのワークショップは数多く開催され、市民に対して省エネルギー、節水などの実践的なアドバイスがされています。それらのワークショップでは、最近の電気、ガス、水道の請求書を持参した参加者には粗品を提供するといった市民が興味を持つための動機付けをするような工夫が凝らされています。節約節水キットの格安販売については、市価の1/3以下にも及ぶ価格で販売され、このキットを使って150豪ドルを節約しようと呼びかけられています。キットの中にはシャワーヘッド、電球型蛍光灯、散水用ホース先、エネルギーや水の使用量をチェックするためのパンフレットといった充実した内容が盛込まれています。
また、2001年7月には、同市推進のもと、ニューキャッスル周辺地域のエネルギー、燃料、水、ゴミなどの公益サービス9団体が、温室効果ガス削減のために協力することを定めた協定書「グリーンハウスアクションパートナーシップ」にサインしました。この協定書では温室効果ガス排出量削減のために努力することや詳細な資源消費データをしに提出することが求められています。協定書にサインをした団体は、前述したワークショップ等にも協力し、市民への呼びかけも行っています。
このように同市は、クライメットカム事業による情報公開に加えて、それを市民や企業による温暖化防止に向けて行動に繋げていくよう様々な活動に取り組んでいます。

出典:全国地球温暖化防止活動推進センター「海外先進都市事例集」