取材先 : 市民風車の会あきた 秋田市から男鹿市に向かう県道56号沿いに建つ風車。その中の1基が全国から出資金を集めて建設された全国でも珍しい「市民風車」だ。これまで一部の大手企業などが行っていた風力発電事業だが、市民風車は地域の方が“出資”という形で個人・団体・グループで資金を出し合い、風車を建設。風車から得られた電力を電力会社に売り、得たお金を出資者に還元するというシステムである。
「原発も地球温暖化もない未来」を目指して結成された北海道の環境NPO『北海道グリーンファンド』は 2001年9月、北海道・浜頓別において日本で初めての『市民風力発電所1号機』を建設し、運転を開始した。そしてその後、日本では2機目、秋田では初めての市民風力発電機「天風丸」が、2003年に天王町に誕生した。
現在では「天風丸」に続く2号機「竿太郎」、3号機「風こまち」の計3基が稼働している(2、3号機とも2006年建設)。風車一基から得られる電力は年間300万kw/hで、これは一般家庭1000世帯分に相当する。もちろん温室効果ガスであるCO2を排出することなく得られる電力で、クリーンなエネルギーである。
「市民風車の会あきた」の原田美菜子(はらたみなこ)さんは、「私たち市民団体は、全国に先駆けて建設を依頼しました。もちろん資金繰りなど不安もありましたが、行政の取組が盛んなこともあり、事業に着手してからはそれなりの成果を上げています。一番驚かされたのは、最初は利益を重視していた出資者の方が、いつの間にか環境問題に強い関心を持ち、エコについて意識を持たれた、ということですね。」と語る。この「竿太郎」や「風こまち」というネーミングは秋田市の小学生の皆さんから公募して決まった名前とのこと。このように、子供達にも関心を持ってもらうように努めているということだ。
市民風車 1号機(天風丸)
左から 市民風車 2号機(竿太郎) 3号機(風こまち)
パーソナリティーコメント: 宇奈月 満
実はこの3基の風車を建設するのに全国から約5億7千万円の出資金が集まったそうです。良い材料があっても人の力が無くして実現できません!つまり、それだけ環境問題への意識が高いということ。「わたしたちは秋田の市民風力発電を呼びかけ、自然に恵まれた環境を未来の子供達に残すためにも、 持続可能な自然エネルギーの普及活動に取り組みます。」こう締めくくった原田さんはすでに6件のプロジェクトを抱えているとか…。秋田の、いや、日本の未来に良い“風”が吹いてきそうな予感がします。



































