取材先 : 八戸屋台村「みろく横丁」 八戸市中心街にある人気スポット「みろく横丁」は日本初の環境対応型屋台村である。低炭素社会づくりへの具体的な取り組みとしては、まず屋台村のつくりそのものが、環境に配慮した材料で作られていること。もう一つは、屋台村からゴミを排出しないゼロエミッションのモデルケースとなっていることが上げられる。開業7年を迎えた現在もその取り組みが注目され、連日、全国から視察が訪れている。
「みろく横丁」は青森県八戸市の中心街「三日町」と「六日町」を結ぶ路地につくられた屋台村であり、25軒の屋台が連なっている。日本初の環境対応型屋台村として7年前にオープンした。
まずは、屋台村の建築物や舗道にリサイクル材を使用している点が注目される。具体的には、屋台は建築廃材や「エコウッド」等のリサイクル木材で建設。舗道には廃タイヤや回収トレーを使った再生品を敷設している。さらに、「みろく横丁」のシンボルともいえる「みろくの滝」。そこに使われている岩はリサイクルで残った焼却灰を熱で固めたもの。リサイクルの最後の形態として展示されている。
そして、全国からも注目されているのが、「ゼロエミッション」を実践している点である。つまり、25軒ある屋台からゴミは外に出さず、資源としてリサイクルしているのだ。具体的には、横丁内に大型の「生ゴミ処理機」を設置し、すべての屋台の生ゴミを8時間かけて肥料に変えている。そしてこの肥料を地元の農家へ提供し、その農家から野菜などを仕入れる。これにより作物も肥料も地産地消となり、CO2削減につながっている。そのほか、割り箸、古紙なども屋台村内のボックスで回収、直接リサイクル業者に引渡し、再生紙等にしている。
これらのリサイクル結果は「みろく横丁」にある情報掲示板に、毎月数字で分かりやすく表示している。具体的な数字を伝えることで利用客や市民への啓蒙にもなっている。
地球温暖化防止につながる取り組みがもう一つある。屋台村を運営している「北のグルメ都市」代表・中居雅博さんによれば、屋台村の契約書に「エアコン禁止」を謳っているという。「屋台」は店の原点。太陽や星空の下、夏は暑く、冬は寒く自然のままに食事や買物をするという原点に返ることが屋台の楽しみ方の一つだからである。低炭素社会づくりに、いま屋台村が見直されている。
八戸屋台村「みろく横丁」
八戸市中心街のビルの合間に、25軒の屋台が連なる。屋台は再生木材、舗道は廃タイヤや回収トレーの再生品でつくられている。夕暮れとともに大勢の市民や観光客で賑わう。
情報掲示板
「みろく横丁」はゼロエミッションを実践。屋台村の外へゴミを出さずに資源としてリサイクルしている。生ゴミは肥料となり、地元の農家に提供。農家からは作物を仕入れて、相互に地産地消となっている。
パーソナリティーコメント: 田村 啓美
八戸に行くたびに何度も利用している「みろく横丁」。ふだん食事を楽しんでいるところで、すでに低炭素社会づくりが進んでいることをうれしく思います。しかも、CO2削減に取り組んでいる場所が、中心街の人気スポットになっている点も大きなポイントです。「みろく横丁」を楽しんだ観光客からクチコミで全国へこの取り組みが広がることを期待します。



































