温度差の力で工場が発電所に!?

取材先 : 昭和電線ホールディングス 三重事業所(三重県いなべ市) 現在、日本では石油に換算すると年間約4億キロリットルに値するエネルギーを使用しているが、そのうち約3億キロリットル分が廃熱として廃棄されている。
その廃熱を有効利用して、化石燃料を使わずクリーンにエネルギーを発生させることができ、CO2削減にも貢献できる熱電発電の装置を開発した会社がある。大きな施設も必要なく、高い温度差が発生するところならばどこでも使用できることが特徴。

昭和電線ケーブルシステム 三重事業所は電線やケーブルを製造している工場である。また工場で発生する熱を回収して、電気をつくる試験を行っている。
工場内には、出来立ての銅線、銅を溶かしている炉などがある。炉の中は、800℃以上の高温になっているという。炉の壁にセラミック製の板が貼り付けてあり、これは熱電変換素子と言って、熱を電気に変えるモジュールである。19世紀に見つかったゼーベック効果という半導体の物理現象を利用した技術でその仕組みは非常に難解であるが、簡単に言うと、高温と低温の温度差で電気が得られるということである。高い熱が発生する所であれば、どこでも利用可能とのこと。
例えば、自動車の排気ガスは約600℃あるそうなので、マフラーにつけるとか、エンジンの熱を利用して発電できる可能性がある。実用化されれば、将来いろいろな応用が出来そうだ。加えてこの熱電発電は、CO2の排出量が0である。
環境に優しいクリーンエネルギー、素晴らしい技術である。将来にいろいろな可能性を秘めている熱電発電の技術、実用化が待ち遠しい。

この炉で胴を溶かしています。

炉に貼り付けてある、セラミック製の板です。

パーソナリティーコメント: 伊藤 秀志、青木 まな

物理的には温度差で電気ができると19世紀に発見されてるというのがすごい。
21世紀に生きていて、「何じゃそりゃ」では情けない。

ほめられタウン100