取材先 : 阿南高専の准教授・加藤研二さん 車社会の徳島県では、公共交通機関離れが進んでいる。そんな中、産官学民でつくる「とくしま環境県民会議」が、昨年、徳島市の中心部で通勤手段を低炭素交通に転換する社会実験を行った。この社会実験に関わった、阿南高専の准教授・加藤研二さんにお話をうかがった。
阿南市の阿南高専を訪ね、准教授・加藤研二さんにお話をうかがった。徳島県は基本的に車社会なので、車を利用しない通勤方法とはどういうものか体験してもらう、気づいてもらう事を目的に実験を行った。基本的には、自動車通勤をしている人に、自転車・徒歩・バスに変換していただくような実験であった。
「徳島県らしさを出すために、水上バス通勤をやってみたらどうかという事で実験しました。私自身、一度乗せていただきましたが、景色もいつもと違いますし、渋滞がないのが一番良かったな、と」加藤さんは語った。「まだまだ色んな課題があるので、それを克服するのが今後の課題かなと思っています。できる限り多くの方に参加していただくのが理想なんですが、ライフスタイルが関わってくるので、変えられない人も多いでしょう。そこをどう変容してもらうかが課題かなと思っています。一般の人からは、今後とも定期的にやって欲しいという意見もありますし、それ以上に公共交通のサービスを増やして欲しいという意見もありました。色んな意見をいただきながら改善していきたいです」
コミュニティサイクルの設置や水上バスの運行などを行い、県民に公共交通機関の利用を呼びかけた結果、多くの人が低炭素交通を利用し、五日間の実験で交通機関のCO2排出量が14%減少した。
「徳島は車社会なので、車をやめれば、CO2の削減はかなり大きくなります。徳島らしさを踏まえてやっていけば、より多くの結果が出ますし、昨年の結果からは、年間3万トンくらいのCO2が削減できる可能性があるとの予測が出ました。今後は、それ以上の成果を目指して、より良いシステム作りができたらなと考えています。できる限り、多くの実験をしたいと思っています」
低炭素交通について説明する加藤准教授
低炭素交通について説明する加藤准教授
パーソナリティーコメント: 中山 千桂子
五日間だけとはいえ、さほど費用をかけずに目に見えてCO2削減効果があったのには驚きでした。特に水上バスには私も乗ってみたいです。徳島市中心部は、河川が縦横に流れているので、決して夢物語ではないはず。徒歩や自転車通勤も、生活習慣病対策にもなって一石二鳥ですね。



































