取材先 : 三和酒類株式会社 「いいちこ」で全国的に有名な三和酒類。麦焼酎の製造過程で出る焼酎かすを熱源や家畜飼料、食品素材として活用するバイオマス施設が2009年4月に完成した。
「いいちこ」で全国的に有名な三和酒類は、自然に優しいもの造りを基本理念とし、無駄をなくし、自然との調和を目指した「酒の杜つくり」を推進している。従業員全員で植樹をしたり、ボイラーの燃料をLPガスすることで二酸化炭素排出量を削減したりしてきた。
また、麦焼酎「いいちこ」の製造過程で発生する焼酎かすは、以前は大量廃棄されていたが、現在では有効成分を抽出し、食品素材になったり、家畜の飼料や肥料の原料として活用している。さらに、2009年4月からはバイオマス施設が完成し、焼酎かすをメタン発酵させ、そこから得られたエネルギーを利用している。
本来は処分する焼酎かすの循環型利用で、燃料費や排出する二酸化炭素の削減を見込む。焼酎製造に伴い、年間約7万トンの焼酎かすが生じ、従来は本社で7~8割を飼料などとして活用し残りを産廃処理していたが、バイオマス施設の完成で能力的には全量を利活用できるようになった。2007年度比で燃料費は約4千万円。CO2は約3千トンを削減できる見込みである。
従来は、化石燃料を使って焼酎か酢の濃縮を行っていたが、バイオエネルギーを使用することで、燃料の節約、二酸化炭素排出量の削減につながっている。また、焼酎かすには、ポリフェノールやクエン酸といった健康面で有効な成分が含まれているため、これらを抽出した麦酢など新たな製品が生まれている。
バイオマス施設全景
周囲は自然豊か
メタン発酵設備
パーソナリティーコメント: 後藤 なぎさ
「人と自然の共生」に、早い時期から取り組んできた企業なのだと知った。
全国進出できる企業は、環境問題にもしっかりと取り組むことができる企業である。



































