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省エネ照明シンポジウムのご報告

概要

事業者・設計者の皆様へ あかりが導く低炭素社会【店舗やビルのあかりから地球のこと、考えてみませんか?】省エネ型照明の普及を担う鍵は、照明の新しい活用方法を通して快適な空間、ここちよい暮らしを作り上げるデザイン力。本シンポジウムでは、低炭素社会の礎を築く省エネ照明デザインの可能性や、省エネ照明のあり方を提案する講演・パネルディスカッションを行いました。以下をご覧ください。

開催概要

チーム・マイナス6%(環境省)は、店舗・商業施設等の事業者や設計者の方々を対象に、
照明が持つ本来の特性を活かした魅力的な空間デザインの可能性や、
省エネ照明のあり方を提案する「省エネ照明シンポジウム〜あかりが導く低炭素社会〜」を、10月20日(火)に東京(日経ホール)で開催しました。

主催者挨拶

田島一成環境副大臣により、主催者挨拶が行われました。

副大臣は、低炭素社会の実現にはライフスタイルを含め、社会全体が大きく変わる必要性があります。また、今後は省エネ性能の高い製品の導入とともに照明デザイナーや設計者とのコラボレーションを図り、省エネ化を実現していくことが使命であると考えています。本日のシンポジウムをきっかけに「あかりから始める低炭素社会づくり」を皆様とともに考え、国内外に大きな波紋を及ぼすことを心から念じております、と挨拶されました。

「省エネ照明デザインモデル事業」採択事業者発表

今年6月より公募してきた「省エネ照明デザインモデル事業」の採択事業者を発表し、照明器具の配置や光源の選び方から見直す省エネ照明の導入事例の概要を紹介しました。

※省エネ照明デザインモデル事業の採択事業者はこちら

基調講演

照明デザイナー/光文化フォーラム代表の石井幹子氏は「省エネ・創エネー新しい暮らしのあかり」と題して基調講演を行い、光に対する人の感じ方や現代の生活のあり方から考える、今後の暮らしと街のあかりのあるべき姿についてお話されました。

上海ワールドフィナンシャルセンター(高さ492mのビルのライトアップにLEDを使用)や東京タワーの「ダイヤモンドヴェール」などの作品事例のほか、特別天然記念物「秋芳洞」(山口県美祢市)のライトアップについて、できるだけ少ないエネルギーで最大の演出効果を上げることを目標にデザインされたことを紹介されました。
また岡村製作所と共同開発したオフィス照明では、時間帯や季節によって感じ方が異なる「心地よい明るさ」を照明で実現している例を挙げ、「快適性を感じる照明と省エネは両立する。不必要な明るさを削減し、人間の自然なリズムに沿った照明のあり方を探ることが省エネにつながる」。さらに、「いまの日本は“光の無駄遣い”が多いため、新しい技術を用いた美しいあかりで、街や暮らしをより豊かにできればよい」と講演されました。

パネルディスカッション「省エネ照明と暮らしのあかりの未来」

コーディネーターの好本恵氏の司会により、各パネリストが活発な提案を行いました。

日本大学生産工学部電気電子工学科教授の大谷義彦氏は、開発側という立場から「省エネ照明の中でもLEDは従来とは全く違った光源であり、使いこなすには知識が必要。カラーコーディネーション、パターンデザインなどに加え、コンピューターのプログラミングなどの知識を一体的に活用すると、LEDはよりLEDらしさを活かした形で使われ、広まっていく」とご提案くださいました。

照明デザイナー/光文化フォーラム代表の石井幹子氏は、近年、日本に対して感じられたこととして「外国から帰国した際、夜のオフィスビルの照明を見ていて“こういう所で朝から夜まで働いていたら、夜すぐに眠ることもできないのでは”と思った。現代社会の問題の解決や幸せな暮らしの実現は、自然のリズムにもっと寄り添った照明によって解決できることも多いはず。その上で、“適光適所”という多様なあかりを暮らし方に応じて選択し、より豊かで美しい光環境をかなえてほしい」と述べられました。

東京インテリアプランナー協会会長の志村美治氏は、建築からプロダクトデザインまで関わる立場から「LEDは、まだテクノロジー側に立ってデザインされているように感じる。LEDの発展のためには、使う側がLEDの性質や利点をよく理解することが必要である。テクノロジーやデザインありきではなく、人間とテクノロジーの間の折り合いをどうやってつけていくかが重要で、その使命がわれわれクリエイターにはあると思う」と述べられました。

イン・ハウス建築計画代表の中西ヒロツグ氏は、リフォーム物件の多数のご経験を持つ立場から「住宅に必要なのは生活のためのあかりであり、必要な場所に必要なだけの照度があればいい。明るすぎる場合は頭上の照明をなくして間接照明を使うなど、生活に応じて工夫することが、少ないあかりを楽しむ豊かなライフスタイルにつながるのでは」と提案されました。

俳優の渡辺篤史氏は、多数の建物のレポートや渡航経験から消費者に近い立場で語られ、現代におけるLEDの存在について「陰影礼賛、闇があってこそ。刺激的なあかりや、落ち着いた癒されるあかりなどを使い分ける必要がある。LEDなど新しいあかりが人に安らぎを与える存在になってほしい。」と述べられました。

また、パネルディスカッションの最後には各パネリストから、これからのあかりのあり方に対する提言を頂きました。

省エネ照明展示

岩崎電気株式会社

NECライティング株式会社

株式会社ジーエス・ユアサパワーサプライ

東芝ライテック株式会社

パナソニック電工株式会社

プリンス電機株式会社

三菱電機照明株式会社

※展示会場の様子

※展示会場の様子